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この企業、こんなことしていたの?
企業が事業内容を変化していく「変態企業」は、投資家としても非常に魅力があります。

会社四季報の特色欄を振り返ると、2019年春号までは、連結事業としてメディア71(1)、宇宙・衛星29(26)となっていますが、翌夏号では連結事業メディア60(3)、宇宙40(18)とあり、2019年3月期に、いっきに宇宙事業に振り切ったことがわかります。

ちなみに事業部の後ろについている数字は、全体の売上に対する比率で、()の中の数字は売上高営業利益率です。宇宙40(18)は、宇宙事業の売上比率が全体の40%で、売上高営業利益率が18%であることを表しています。この数字を見ると、メディア事業の利益率と、宇宙事業部の利益率の差がより分かります。当然、企業全体としては、利益率が高い事業部に注力するのが賢明です。

直近では、メディア事業部と宇宙事業部の売上比率はほぼ半々、営業利益では宇宙事業が8割以上を稼ぐまで成長しました。

近年では、地球観測衛星で撮った画像データを加工して提供するサービスも手掛けており、これは安全保障の分野でも使われています。