ケラチンの球体ゲルで発毛・育毛 産後の抜け毛対策にも活路 筑波大

毛は成長、退行、休止という3つのサイクルを繰り返して生え替わっている。
今回の実験の観察で、ケラチンマイクロ球体ゲルがそのまま毛になったわけではないので、
マイクロ球体ゲルにすることで高濃度のまま毛根に入り込み、
毛の成長周期を早めることができたのではないかと山本教授は考えている。
詳しいメカニズムはこれから検証する。

 ケラチンは元から人間の体に存在するため、
ミノキシジルによる全身の様々な副作用が避けられるという利点がある。
また、市場ではあまり出回っていない女性用発毛・育毛剤、
とりわけ出産後の抜け毛に対して、
授乳中でも塗ることができる安全な発毛・育毛剤としての製品化を目指している。
今後は山本教授らが経営する大学発ベンチャーを通じ、成長周期を早めるメカニズムを解明すると共に、
化粧品としての許可を受けて、ヘアサロンや床屋で販売したいという。

 成果は米化学会の「ACS アプライド バイオ マテリアルズ」
電子版に2月14日に掲載され、
筑波大学が同16日に発表した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/254efdb101e130b4438f65d964c0d32e9c0f2290?page=2