学術団体のサーバーを不正に操作し、「恒心教」と呼ばれるインターネット上の集団から攻撃されている特定の弁護士を「殺す」などと記したメールを送信したとして、警視庁捜査1課は12日、電子計算機損壊等業務妨害と威力業務妨害の疑いで、兵庫県芦屋市の中学3年の男子生徒(15)を書類送検した。処分意見として保護観察を求めた。

逮捕容疑は昨年8月18日朝、自宅でタブレット端末を使い、北海道内の学術団体のサーバーを不正に操作。都内の実在する中学生を名乗り、40代の男性弁護士を「ナイフでめった刺しにして殺す」「証拠隠滅のため住宅に放火する」などと記したメールを中学生の通う学校など約9千件に配信。学校の業務を妨害したとしている。

調べに対し「殺害予告をするとストレスを解消できる。自分の気持ちがすかっとすればそれで満足だった」と容疑を認めている。

捜査1課によると、メールで氏名を使われた中学生も「恒心教」と呼ばれる集団から攻撃を受けていたという。団体のサーバーは何者かから不正アクセスを受け、侵入に必要な情報がネット上の掲示板に掲載されていた状態だった。

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