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高齢者の肥満、どう管理すべき?

 厚生労働省が発表した「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、高齢者の約3割は肥満(BMI 25以上)とされ、増加傾向にある。肥満は糖尿病や心血管疾患などの危険因子とされるものの、高齢者におけるBMIは低値と比べてやや高値の方が死亡率が低い「肥満パラドックス」が報告されるなど、適切な体重管理の在り方については議論がある。第27回日本病態栄養学会(1月26〜28日)では、肥満高齢者の減量の是非を考えるコントラバシーセッションを開催。滋賀医科大学糖尿病内分泌・腎臓内科教授の久米真司氏は、減量が必要との立場からサルコペニア肥満に警鐘を鳴らすとともに適切な介入方法を紹介した。