2023年12月、米アラスカのホッキョクグマで高病原性鳥インフルエンザの陽性反応が確認された。ホッキョクグマの感染が確認されたのは、これが初めてだった。2024年2月末には、南極大陸にあるアルゼンチンの研究基地の近くで、「H5N1亜型」として知られるこのウイルスに感染した海鳥が数羽死んでいた。南極大陸での感染の確認も初めてだった。

 現在、北極と南極で鳥インフルエンザが大流行しており、アフリカからアジアやヨーロッパまで、数十種の鳥類や哺乳類が感染している。2023年10月に学術誌「ネイチャー」に掲載された記事によれば、最新の鳥インフルエンザは「致死性が極めて高く」、「感染力を増している」という。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/031100140/