打ち上げ失敗について、13日午後2時からスペースワンが会見を開きました。

 (スペースワン 豊田正和社長)「皆さまの期待に十分に応えらなかったことに対して深くおわびを申し上げます」

 打ち上げ失敗について謝罪から始まった会見。現状について、ロケットの機体の破片はスペースポートの敷地内に落下して、火災は鎮火。第3者の被害は確認されていないと発表しました。失敗の原因については…。

 (スペースワン 豊田正和社長)「リフトオフ(発射)をして約5秒後に飛行中断の措置がとられました。原因については対策本部を立ち上げて現在調査中でございます」

―――到達高度はどれぐらいだったのか?
 (スペースワン 遠藤守取締役)「厳密にはわかりませんが100mいっていない、50~60mぐらいだと思っています」

―――破壊の判断は正しかったのか?
 (スペースワン 遠藤守取締役)「そういったことも含めて原因究明は幅広く現在進めているところでございます。実際にロケットがリフトオフ(発射)しますと、ロケットの飛行経路、速度、ロケットの各部の正常か異常か、自立飛行安全といってロケットに搭載しているコンピューターによって異常を判断します。それを逸脱する可能性がある場合は飛行中断の指令が出される可能性がある」

―――搭載していた政府の人工衛星は失われた?
 (スペースワン 阿部耕三執行役員)「大変申し訳ありませんが、そういうことでございます」

―――今回の失敗について率直にどう考えているか?
 (スペースワン 豊田正和社長)「率直に申し上げて、今回、対策本部を作りました。原因を究明するつもりでございます。それを見てみないと何とも申し上げられません。スペースワンとしては失敗という言葉は使いません。なぜかと言うと、ひとつひとつの試みの中に新しいデータがあり、経験があり、それらが全て、今後の新しい挑戦へ向けての糧だと考えております。これが会社としての文化だと考えていただければありがたいです。私どもはこれで諦めるつもりは全くございません」

https://news.yahoo.co.jp/articles/06c736832070fb8b0d1650d752401728b0e344cf