2度注ぎルールは無意味!? ギネスの注ぎ方論争勃発
■アイルランド人のバーテンがギネスを注ぐ際に2度に分ける注ぎ方はギネスの味には影響しないと主張し、大論争に発展している。
「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。
ギネスの正しい注ぎ方はまずパイントグラスの3分の2までギネスを注ぎ、60秒から80秒休ませることがバーテンにとって常識。
ギネス社もこの工程は「完璧な泡の高さとバランスの取れた風味」を実現するために必要で
「良いことは待つ者にやって来る(Good things come to those who wait.)」と主張して来た。
しかし最近、アイルランド人でカクテルバーのオーナーが「2度注ぎは単なるマーケティング手法。スタウトの品質や味には影響しない」と主張し始めた。
パロマ・カフェのオーナー、ネイト・ブラウン氏はFTマガジンへの記事で
「完璧なギネスの注ぎ方など存在しない。これはビールのためではない。ギネスは非常に優れたマーケティング部門を持っていた」と2度注ぎを否定した。
ギネスの親会社であるディアジオ社は「そのようなことはありません。ヘッドに正しい一貫性を持たせ正しいヘッドの高さを確保し
完璧にグラスの上にドームを作るためには2段階で注ぐ必要があります」とブラウン氏の主張に反論。
また、ギネスファンたちも2回に分けて注ぐやり方を擁護。SNS上で大きな論争に発展した。
チェシャー在住のギネス愛好家ベン・オールコック氏は「2回に分けて注ぐのは神聖な儀式の一部だ。
二度注ぎの儀式はギネス体験の重要な一部であり他の飲み物と一線を画している。私はこの方法を続けようと思う」と投稿した。
多くの議論を呼んだ発言だったが、当のブラウン氏も自分の店ではギネスを2回に分けて注いでいるという。
確かにもう、あれは儀式。例え味に違いはないにしても一回注ぎでやられると、早く飲めて嬉しい反面、何か手を抜かれたような気がしちゃうのよね。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
https://www.japanjournals.com/uk-today/18811-240313-1.html