マンガの実写化に関連する話題が「セクシー田中さん」問題以降、注目を集めている。人気作品であるほどファンの思い入れが強いため、キャスティングの段階で批判を浴びるリスクは高くなる。
しかもなぜか業界内の評価が得づらいという面もあるようだ。なぜか。ライター・冨士見ネコが分析する。

(中略)

そう、これからの実写化に立ちはだかる壁は、山崎さん出ずっぱり問題ではなく、「色っぽいお姉さんキャラ」を説得力をもって演じられる若手女優不足問題ではないだろうか。

必ず出る「若い頃の藤原紀香なら」 実写化に欠かせない高橋メアリージュンも受けた洗礼

「ゴールデンカムイ」では、妖艶で謎めいた女性キャラ・インカラマッ(※実際の表記は小さいラ)を高橋メアリージュンさんが演じている。彼女もまた、実写化には欠かせない女優さんだ。
「闇金ウシジマくん」のスピンオフ作品で演じた犀原茜のような不気味な役から、「セクシー田中さん」のMiki先生のようにキュートで朗らかな役まで幅広く好演。インカラマッ役も演技シーンは未公開の段階だが、ぴったりだといわれている。

 しかし彼女も、当初はケチをつけられてのスタートだった。実写化作品の中でも成功例と名高い「るろうに剣心」では、花魁・駒形由美役に大抜てき。
しかし和風美人で胸元あらわな色っぽいお姉さんキャラと、フィリピン人の母を持つ健康的な見た目の高橋さんとではイメージが違いすぎるとブーイングの嵐だった。
高橋さんはずっとやりたかった役だと公言しており、大きなショックを受けたと後年のインタビューでも語っている。

 なお「るろうに剣心」では同様に、高荷恵役の蒼井優さんが発表された時も「違う」の声が上がっていた。由美とはまた違うが、女狐っぽい謎めいた美女という役どころ。
少女らしさの残る顔立ちの蒼井さんとは正反対だということだった。なお蒼井さん、日本テレビが実写化した「おせん」でも粋な美人ヒロインを務めたが、
こちらは原作者が局の改変ぶりに怒ったといういわくつきのドラマになってしまった。

 美人で仕事もできるダイナマイトバディ。マンガではよくあるキャラだが、誰が演じるなら納得できるのだろう。もはや定番のフレーズとなったのが
「若い頃の藤原紀香なら」である。それくらい藤原さんの登場はエポックメイキングであり、彼女以降、匹敵する存在感のある若手が続いていないということだ。それはなぜなのだろうか。

(全文はソースで)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0408ea9deadff4f7328548ba509f40577083f1