西日本鉄道は2024年の春季労使交渉(春闘)で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分と、定期昇給相当分を合わせて組合員平均で月額1万2800円の賃上げをすると労働組合に回答した。前年(1万200円)を上回り、過去30年間で最大となった。

労働組合側が要求していたベア1万4600円と定昇相当分2%は下回った。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要などで好調だった物流事業が24年3月期は前期比42%の減収となる見通しで、業績を反映しつつも人材確保に向けて賃上げを優先した格好だ。

あわせて24年入社の初任給を改定し、大卒とバス乗務員を1万円、高卒を9000円引き上げる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC14BSX0U4A310C2000000/