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バフェット氏、株主書簡で5大商社を称賛-株主還元や役員報酬で
黄恂恂、我妻綾
2024年2月26日 14:36 JST 更新日時 2024年2月26日 17:53 JST
報酬は米国より「控えめ」、三井物・三菱商・住友商株一時高値更新
S&P500銘柄CEO年俸中央値22億円、伊藤忠会長は8億8400万円
Warren Buffett, chairman and chief executive officer of Berkshire Hathaway Inc.
Warren Buffett, chairman and chief executive officer of Berkshire Hathaway Inc. Photographer: Houston Cofield/Bloomberg

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハサウェイは24日(現地時間)に公表した年次株主書簡で、出資先である日本の総合商社5社の経営陣の株主還元や役員報酬を巡る姿勢について称賛した。

  書簡では利益の分配について、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、住友商事、丸紅の総合商社5社が約3分の1の純利益を配当に回し、内部留保の大半は事業投資や、それより規模は小さいものの自社株買いに使われているとも指摘。新株発行にも消極的だとした。また、役員報酬に関しては米国での典型的な役員報酬と比べて「はるかに控えめだ」と称賛した。

  さらに、商社の権益の範囲はバークシャーよりはるかに大きく、投資によってバークシャーが5大商社と世界中のさまざまな事業で協業できる可能性ができることもメリットの一つに挙げた。

  バフェット氏の書簡を受けて週明け26日の東京市場では伊藤忠を除く4社の株価が前週末比上昇で取引を終えた。特に三井物、三菱商、住友商株は一時、ブルームバーグの記録が残る1974年11月以降で最高値を更新した。

  びとうファイナンシャルサービスの尾藤峰男代表取締役は、「米国企業のエグゼクティブの報酬が高すぎる」とバフェット氏は考えているのではないかとした上で、比較すると「日本の経営者の報酬はモデスト(謙虚)で、慎み深い」のだろうとコメントした。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-26/S9FVUJT1UM0W00
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