交際断られた女性の両親を殺害、「なぜ家族なの」の問いに答えなく…謝罪もないまま男に判決へ

「もう一度、犯人に問いたいです。何で家族なの」

12月上旬、静まり返った甲府地裁201号法廷に遺族の悲痛な声が響いた。
甲府市の民家で2021年、夫婦の刺殺体が見つかった殺人放火事件で、殺人罪などに問われた被告の男(21)の裁判員裁判。
夫婦の長女が別室から音声と映像を送る方式で意見を述べた。淡々とした長女の口調が突然、絞り出すような苦しそうな声に変わった。

逮捕直後、長女に交際を断られ、 LINEライン をブロックされたことなどに腹を立てて犯行に及んだと供述していた被告。
今年10月の初公判では一言も発することなく、その後の公判で弁護人から質問に答えない理由を問われると、「社会に戻るつもりがないからです」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231228-OYT1T50098/