モスクワ郊外で22日に発生した大規模襲撃事件の犠牲者は24日、137人となりました。この日は犠牲者を悼む「服喪の日」とされ、事件現場には花を捧げる数多くの市民の姿が見られました。一方、ウクライナでは週末にロシア軍が行った大規模攻撃による電力関連の被害の広がりが徐々に明らかになっています。

ウクライナ軍南部作戦管区によると、同国南部ミコライウ州やオデーサ州で24日深夜から25日未明にかけて、ロシア軍によるドローン(無人機)攻撃があり、電力施設や住宅などに被害が広がった。ミコライウ州では電力施設が炎上。州都ミコライウでは撃墜されたドローンの残骸で2階建て住宅が破壊された。オデーサ州のキペル知事は州都オデーサで電力供給が止まったとSNSに投稿した。

 同管区によると、ロシア軍はドローン攻撃の直前に黒海上空からウクライナ軍の防空システムを狙ってミサイルを発射したが、オデーサ州上空でウクライナ軍によって無力化されたという。

ウクライナ最大の民間電力会社「DTEK」幹部は24日夜、ウクライナのテレビ番組で、ロシア軍による22日のミサイルとドローン(無人航空機)による攻撃で同社が持つ発電能力の50%が失われたと述べた。ニュースメディア「ウクライナ・プラウダ」が伝えた。この幹部は、国営送電会社「ウクルエネルゴ」の送電設備も各地で大きな被害を受けたと指摘、「夏には深刻な電力不足に陥る可能性がある」と語った。

https://www.asahi.com/articles/ASS3T2D6WS3TUHBI00NM.html