詐欺容疑者の会社にビジネスプラン優秀賞、県から補助金1500万円…知事「大変遺憾」

大分県の佐藤知事は26日、詐欺容疑で県警に逮捕された男が役員を務める会社が2018年度の県のビジネスプラングランプリで受賞し、県の補助金計1500万円を受け取っていたことについて「支援していた事案が全くの作りごとと分かった。大変遺憾」と述べた。
県によると、会社は臼杵市のIT企業「隼斗」で、子供の難病に関する医療情報を提供するサイトを運用するとして県のビジネスプラングランプリで優秀賞を受賞。19年度にプランの推進名目の補助金500万円を受け取り、別の県の補助事業でも1000万円を補助されていた。
同社は昨年8月に破産手続きを開始。県は補助金の交付取り消しと、返還を求めることを決め、今年1月、県警に被害届を出した。県警は5日、投資会社から3000万円をだまし取ったとし、男を詐欺容疑で逮捕した。
佐藤知事は定例記者会見で「再発防止をしっかりするとともに、補助金の返還についても手続きを進める」と述べた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240327-OYT1T50041/