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トッテナム・ホットスパーに所属しているブラジル代表FWリシャルリソンが、2022年末のワールドカップ後にうつ病を発症していたことを告白した。

ワールドカップでは4試合で3ゴールを決めたものの、その後長年契約していた代理人のヘナト・ベラスコが資金を横領していたことが明らかになり、難しい状況に陥っていたという。

ヘナト・ベラスコにはリシャルリソンから銀行口座を動かせる委任状が発行されていたが、彼はFIFAの規定で決められた額の2倍以上の報酬を得るように違法な操作を行っていた。

それが発覚したあとリシャルリソンは「裏切られた」と感じ、当時家で同居していたヘナト・ベラスコの家族を全員追放するという決断を下している。

しかし、それらの出来事はピッチの内外で大きな影響を及ぼし、リシャルリソンは精神のバランスを崩してしまった。

「フィールドの外で波乱万丈な状況があった。僕はワールドカップに出場したばかりで絶頂期だった。ただそこで限界に達していた。

自分を傷つける試みについて話すつもりはないが、僕はうつ病になっていて、すべてを諦めてしまいたいと思っていた。

メンタル的には強かったように見えた自分でも、ワールドカップのあとはすべてが崩れ去ってしまったように感じたんだ。

それを好むか好まざるかにかかわらず、セラピストが僕を救ってくれた。僕の命を救ってくれたと思う。

自分はくだらないことしか考えていなかった。Googleでくだらないことばかり検索していた。命を粗末にするくだらないことばかりを見たいと思っていた。

自分が言えることは、心理学者は大切だという点だ。必要ならすぐに探すべきだ。心を開いて話ができるのはいいことだからだ。とても重要だ。それが好きかどうかはともかく、命を救ってくれるものだ。

『心理学者のところへ行く人は頭がおかしい』という偏見を持っている人々がいる。僕の家族もそうだった。しかし、自分はそれは素晴らしいことだと気づいたんだ。これまでの人生で最高の発見だった」

なお、リシャルリソンを助けたのはかつてトッテナム・ホットスパーやワトフォードでプレーした元ブラジル代表GKのゴメスであったとのこと。相談を受けた彼は非公式に様々なサポートをしていたという。