85歳はね山林に遺棄、車運転の会社員を殺人罪で追起訴…地検「未必の故意」と判断

 長野県長和町の山中で昨年12月、同県佐久市の男性が遺体で見つかる事件があり、長野地検は28日、佐久市安原、会社員佐藤英伸被告(32)を殺人罪で長野地裁に追起訴した。
 起訴状などによると、佐藤被告は昨年12月10日午前4時10分頃、同市岩村田の県道で運転中、横断していた近くの中沢秋雄さん(当時85歳)をはね、意識を失った中沢さんを別の車に乗せ替えて同県長和町の山林に遺棄。多発性外傷と低体温症により死亡させ殺害したとされる。地検は認否を明らかにしていない。
 佐藤被告は昨年12月、保護責任者遺棄容疑で逮捕され、その後、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)で起訴された。地検は保護責任者遺棄容疑の捜査は継続し、死亡してもやむを得ないという「未必の故意」があったと判断し、殺人罪で追起訴した。

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