東京女子医科大などに特別背任の疑いで一斉捜索、同窓会組織が勤務実態ない職員に給与支払いか

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東京女子医科大(東京都新宿区)の同窓会組織「至誠会」から、勤務実態がない職員に給与が支払われていた疑いが強まり、警視庁は29日午前、関係先として同大本部などに一般社団法人法の特別背任容疑で一斉捜索に入った。押収資料を分析して経緯を調べるとともに、大学側の関与についても捜査する。

同大を巡っては、一部の卒業生らが、岩本絹子理事長が理事会の承認を経ずにコンサル会社と業務委託契約を結んだり、取引先に多額の資金提供を行ったりしたとして、昨年3月に背任容疑で警視庁に刑事告発していた。
 ホームページによると、至誠会は東京女子医大の卒業生らで組織され、会員は昨年6月末時点で約4500人。病院や看護専門学校などを運営している。