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まず、ひとつは添加物の問題です。

問題点①「添加物」が大量に使われている
下記は、ある2つの「だし入り味噌」の原材料です。

【だし入り味噌1】
大豆(輸入)、米、食塩、こんぶだし、かつおぶし粉末、砂糖、こうじ発酵調味料、酵母エキス、かつおぶしエキス、むろあじぶし粉末、たん白加水分解物/酒精、調味料(アミノ酸等)、ビタミンB2
【だし入り味噌2】
大豆(アメリカ、分別生産流通管理済)、大麦、米、食塩、かつお節粉末、かつお節エキス、こんぶエキス、いりこ粉末/酒精、調味料(アミノ酸等)、甘味料(ステビア、甘草)、漂白剤(次亜硫酸Na)、ビタミンB2
前回記事「平気で「安い味噌」使う人のあまりに深刻な盲点」で述べた昔ながらの長期熟成味噌は大豆と米、塩、そして麹だけで造られます(米味噌の場合)。

しかし「だし入り味噌」は「たんぱく加水分解物」や「酵母エキス」「化学調味料(アミノ酸等)」や「甘味料」などを使って味をつけています。

だし入り味噌に使われるのは、これも前回の記事で述べた「速醸味噌」がほとんどです。

味噌は長期熟成することによって、味噌本来の風味や複雑なうま味が生まれるのです。それを速醸で作ると「物足りない味」になってしまうから、「さまざまな添加物」などを使って、味を補強する必要があるわけです。

また、味だけでなく、色も薄いから「着色料」(ビタミンB2)で黄色に染めているのです。

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「だし入り味噌」の2つ目の問題は「黄金トリオ」です。

問題点②「黄金トリオ」で"味覚が破壊"される
黄金トリオとは「塩、化学調味料、たんぱく加水分解物」で構成されるうま味のベースです。

詳しくは「日本人の舌を壊す「黄金トリオ」の超ヤバい正体」を読んでいただきたいのですが、この「黄金トリオ」はカップラーメン、めんつゆ、スナック菓子、冷凍食品と、加工食品のほとんどに使われています。

この「人工的な強い味」に慣れてしまうと、舌がマヒして淡泊な野菜の味などが「おいしい」と思えなくなります。

さらに「舌センサー」が壊れるから、「大量の油」「かなりの塩分」が入っていても感知できません。塩分が5~9グラムの「デカ盛り」カップ麺をペロリと食べられるのは舌センサーが狂っているからです。