健康被害が生じた製品のロットから青カビが生成する「プベルル酸」が検出されたと、厚生労働省や小林製薬が明らかにした。

 これまで小林製薬は「未知の成分」と説明していた。なぜ検出されたのかは不明で、健康被害との関係も明らかになっていない。

会見する、小林製薬の小林章浩社長(左から2人目)=2024年3月29日午後6時24分、大阪市北区、遠藤真梨撮影

 プベルル酸は、トロポノイドと呼ばれる化合物の一種で、青カビからできる。今回の健康被害では、腎臓の病気が多く報告されているが、腎臓への影響はわかっていない。厚労省の担当者は「マラリア原虫を殺すような活性があり、毒性は非常に高い」と説明する。

 プベルル酸について研究した北里大学の研究者らの2017年の論文によると、マウスに一定量(体重1キロあたり5ミリグラムを2回)注射したところ、5匹中4匹が、3日目までに死亡するなど毒性があることも報告されている。https://news.livedoor.com/article/detail/26137224/