いじめ、オムツしてひきこもり、発達障害…
「生きづらさ5冠王」の43歳男性が、給料泥棒と罵られ30回以上の転職を繰り返しても働きたい
いじめ、不登校、ひきこもりを経験し、転職をくり返した大橋史信さん（43）。親の理解が得られず追いつめられていく
大橋史信さん（43）は、自分のことを「生きづらさ5冠王」と称する。
1.いじめ・不登校 2.家族との確執 3.発達障害 4.ひきこもり 5.ワーキングプア……このうちの1つがあるだけでも生きづらさを感じることがあるのに、大橋さんの場合、すべてが自分に当てはまるのだという
学生時代
クラス全員対私みたいになって、教科書を隠される、物がなくなる、追いかけられる、蹴られる、悪口、無視……全部ありましたね。特にね、女子がひどかった。陰湿ないじめをする子が多くて、すごいきつかったです
視力が弱くなったPTSDを起こしちゃって。目の視野が米粒っていうか、本当に弱くなっちゃって眼鏡をかけたんですよ。それぐらい、追いつめられました
小学校高学年になると勉強についていけなくなった。特に苦しんだのは算数だ。割り算や図形の空間認識がまったく理解できない。運動も苦手
おまけに音痴、手先も不器用、体育で鉄棒をやらされ、落ちて大泣きしたこともある
やがて私立高校に進学したのだが、本人曰く、暗黒時代の再来だったという
今思えば、僕、軽度の知的障害があるから勉強ができなかったんだけど、そのころはまったく気が付いてなかったから
勉強面に加えて、苦しんだのは同級生とのコミュニケーションだ
発達障害の気質が出ていたのかなって思う
精神的に追い詰められて、カッターで手首を切ったことも。学校も休みがち
ギリギリの成績で高校を卒業、大学に行くも
結局、2年生が終わったときに中退した
仕事は長くても1年くらいしか続かず、転職は30回以上におよんだ
いろんな仕事をして、クビになり
ケアレスミスも多かった。締め切りを守ることも苦手だった
仕事をしていると、発達（障害）の特性もあって、ボロが出てくる。なんでこんなことができないのって
給料泥棒、ってよく言われました
話しているうちに、当時の辛い思いがフラッシュバックしたのだろうか。大橋さんは突然泣き出した
大橋さんは仕事を辞めるたびに、自分の部屋にひきこもった。
「オムツラーって聞いたことあります？オムツラーはオムツをしてゲームをすること。」
「過敏性腸症候群もあったので私もそんな風に、オムツしたガチのひきこもりになりました」
そのまま何年もひきこもってもおかしくない状況だったが、しばらくすると大橋さんは部屋を出て仕事を探した
いじめ、オムツしてひきこもり、発達障害
「生きづらさ5冠王」の43歳だが
諦めたらそこで試合終了だ
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