『ホームレス消滅』は、ホームレスの現状を取材歴20年のライター、村田らむさんが体当たりでレポートした1冊。
彼らの生活のリアルが伝わってくる本書から、印象的なエピソードをいくつか紹介しよう

都市周辺に住んでいれば一度は見たことがあるだろう、周囲に悪臭を放つホームレスは、なぜあのようになってしまったのか

こういった人の多くは、声をかけても、会話の受け答えができない。また受け答えができたとしても、支離滅裂なことをいう人も多い。
たとえば、上野公園にいた全身ボロボロの服を着た70代後半に見えるホームレスは

「自分は会社の社長をやっている。人材を求めて上野に来た。なかなか人が見つからないから困っている。よかったら、あんた働くか?」と真顔で僕をスカウトしてきた。

こういった人は、統合失調症といった精神的疾患を抱えたり、アルコール依存症が進んで幻覚を見る離脱症状などが出ていたりする可能性が非常に高い

精神科医が東京・池袋でホームレスを対象に行なった調査によれば、10〜15%の人が統合失調症を抱えている疑いがあり、19%の人がアルコール依存症と判断された

さらに同調査では明らかな統合失調症や発達障害と診断できる人が34%もいたという結果も出ている

ホームレスというよりも、単に福祉からこぼれてしまっている人だ

「汚い」「臭い」と周りに思われてしまうホームレス
しかし、ホームレスを見たら
統合失調症や発達障害の可哀想な人だと思また方が良い
ttps://www.gentosha.jp/article/16715/
https://www.hidoisuikomi