<調査トピックス>

若年フリーター※の正社員希望率は年々減少傾向
約2人に1人のフリーター、賃上げを実感
若年フリーターの平均勤務日数、約4割以上が週5日以上
正社員になりたくない理由、「自分の時間に対する自由度が低いと感じるため」

1.若年フリーターの正社員希望率は年々減少傾向

 若年フリーターの正社員希望率は、2022年は44.9%だったのに対し2024年は34.4%と、10pt程度減少していていることがわかりました。フリーターの正社員希望率は、3年連続で減少しています。

将来希望する雇用形態を聞いたところ、約4割が現在と同じ雇用形態の「フリーター(40.1%)」と回答しました。近い未来だけではなく長期的に見ても、現状維持を好むフリーターは少なくないようです。近年働き方の一つとして注目を集めている「フリーランス」の働き方を希望するフリーターは、1割未満に留まる結果となりました。



4.正社員になりたくない理由、「自分の時間に対する自由度が低いと感じるため」

 正社員を希望する理由のうち、「長期的に安定したい」と回答した若年フリーターは年々減少傾向にあり、正社員として得られる「安定性」の価値が下がっていることが予想されます。反面、希望しない理由として、「プライベートの時間が制限されると思う」「組織に縛られたくない」が毎年上位にランクインしています。

若年フリーターが今後もフリーターを希望する理由は「自由な時間が多いから(49.2%)」が最も多く、「仕事量や勤務日数・時間を調整できるから(48.6%)」と続きます。「正社員を希望しない理由」と同様、「時間の自由度」に関する回答が目立ちました。

若年フリーターの中には、「安定性」や「より多くの収入」を求めて正社員を目指している割合も少なくありません。一方で、正社員として得られる「安定性」に期待が出来ず、「時間の自由度」を重視して現状維持を希望する若年フリーターは増加傾向であることが見受けられました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000637.000010591.html