■「埼玉なら」の危険

 川崎市は2020年に差別的な言動に刑事罰を科す全国初のヘイトスピーチ規制条例を制定。ネット上の差別的な投稿に削除要請が出せるようになった。一連の問題を長年取材している神奈川新聞記者の石橋学さんは「監視する市民の粘り強い活動の効果もあり、デモの規模は以前より小さくなった」と状況の変化を指摘する。

 一方で「条例によって存分に主張できなくなり、川口や蕨に来るようになった。ヘイトデモの参加者は『埼玉で受け入れられる』という手応えを得ており、今まで以上の危険を感じる」と警鐘を鳴らす。

https://news.yahoo.co.jp/articles/303fcded0a4a64d0a13f71fc0ec895ee17b02c05