グーグルのストリートビュー悪用、広域の空き巣疑いで被害1000万円超…ベトナム人3人を追送検

近畿や四国、中部地方など広域にわたって空き巣などを繰り返したとして、滋賀県警は4日、ベトナム国籍の3人を窃盗や住居侵入などの容疑で地検に追送検し、捜査を終結したと発表した。被害は39件計約1050万円に上るという。

 送検されたのは、住所不定、無職の男(30)、男(37)、甲賀市の派遣社員の男(35)の3被告(いずれも窃盗罪などで公判中)。

 発表では、3人は共謀し、2022年10月頃~23年10月頃、滋賀や三重、岐阜など9県で、山間部の民家や空き家などに窓ガラスを割るなどして侵入し、指輪やネックレスなど(計約500万円相当)のほか、現金計約550万円を盗んだ疑い。

 県警は昨年10~11月、長浜市の高齢者宅に侵入して金品を盗んだ疑いなどで3人をそれぞれ逮捕し、関連を捜査していた。

 3人はインターネット上で街の画像を閲覧できるグーグルの「ストリートビュー(SV)」で民家などを探し、盗みや転売を繰り返していたという。県警の調べに対し、「盗んだ金は生活費にあてた」と供述しているという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240404-OYT1T50210/