https://news.yahoo.co.jp/articles/25b8b5e939bc08749c7395663f9aec39c3e9e83d

若者世代にセックスレスが増加している本当の理由。

少子化問題が叫ばれるようになり随分経つが最近では若い世代にレスが増えているという。セックスを覚える前からセックスに消極的になる、その意外な理由を恋愛コラムニストのさかいもゆるがレポート。

若い女性の膣のサイズが縮小している!?
レスに悩むのは既婚者がメインなのかと思いきや、性交渉は痛いから嫌だし、性欲も湧かない......今、そういう悩みを持つ若い女性患者が増えているという。レス以前に彼女たちはそもそもセックス自体に興味がないのだ。

お話を伺ったのは、海老根ウィメンズクリニックの海老根真由美院長。それには、現代女性の膣が狭くなっていることが大きく関わっているとのこと。

「膣のサイズ自体、昔よりずっと小さくなって来ていると感じます。診察の時に使用する器具も以前はMやLサイズだったのが、今はSやSSしか使わなくなりました」と、海老根院長。ひとつには、骨盤の幅が狭い華奢な体型の人が増えたこと。もうひとつは、発育段階で充分に身体が発達する前からピルを服用することかもしれない。聞けば、近頃では娘の生理が始まる前から、PMS(月経前症候群)が受験勉強の妨げにならないようにピルで月経を止めるようにコントロールする母親が増えているという。ほかにも、自身のPMSが辛かったから娘にはそんな思いを味合わせたくない、修学旅行だから生理周期をズラしたい、などなど、母親が娘の生理をコントロールしたい理由はあるようだ。

ピルは主にバースコントロールのために服用するものだと思っていたけれど、まさか思春期の娘にPMSを味合わせたくないからという発想があったとは。生殖へのコントロール意識がそんなところまで来ていたことに驚いた。

性交渉可能なまでに身体が成熟する前にピルで発育を止めてしまうことには当然、弊害もある。「膣がまだあまり柔らかく育っていないのにピルを服用すると、膣内がパツパツに狭くなって切れやすくなることも。また、ピルによってエストロゲンの数値が低いまま固定されてしまうと、性欲が湧かなくなります」
20代前半くらいの女性で、「膣が痛いから性交渉ができない」という最近の患者さんは、多くがピルを服用しているそう。「女性ホルモンをどう入れていくかというのは、まだ議論の余地があると思います」と海老名院長。もちろん、内膜症が酷いとか貧血になる程に経血量が多いなどの自覚症状がある場合には、治療としてピルを取り入れることはクリニックでも推奨している。ただ、本来は病気でもないのにPMSになるのが怖いからという理由だけで飲み続けるべきものではなく、「発達途中の骨密度が低い状態で低エストロゲンのままをキープするのは、ちょっと心配。そのことはご相談にお見えになるお母様にはお伝えしています」