辞意を表明した静岡県の川勝平太知事が辞職決断の理由として、JR東海がリニア中央新幹線の2027年開業を断念したことを挙げたことに対し、愛知県の大村秀章知事は8日の記者会見で「断念させたことが自分の成果だと受け取られるような発言だ。極めて残念。腹が立っている」と強く非難した。

 大村知事は、中央新幹線の沿線10都府県や経済界などが会員となって早期開業を国などに求め続けている「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」の会長。静岡県も同盟会の会員として27年開業に向けて活動してきたと指摘し、川勝知事の3日の発言を「釈然としない。違和感を禁じ得ない」と批判した。さらに「我々をたばかったのかと言わざるを得ない」と川勝知事や静岡県への不信感をあらわにした。

https://mainichi.jp/articles/20240408/k00/00m/040/068000c