新興株8日 グロース250が6日ぶり反発、個人の心理改善で
国内株概況
2024年4月8日 15:18
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL085DF0Y4A400C2000000/

8日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は6営業日ぶりに反発した。終値は前週末比6.22ポイント(0.90%)高の697.26だった。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重になるとの見方がやや後退したことで8日の日経平均株価が上昇。個人の投資家心理が改善し、新興株にも買いが及んだ。

東証グロース市場250指数は前週末5日、1月18日に付けた年初来安値(685.90)を一時下回った。前週末まで新興株の下げが続いていたため、自律反発狙いの買いが入りやすかった面もある。

ただ、立花証券の鎌田重俊企業調査部部長は「円安による輸出企業業績の改善や東証の市場改革などはいずれも新興株の投資テーマにならない。きょうの上昇でトレンドが変わったとは考えづらく、新興株の戻りは鈍そうだ」とみていた。

グロース市場ではQPS研究所が午後も一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われたほか、ソラコムも上昇した。一方、カウリスや海帆は下落した。

きょうグロース市場に上場したイタミアートは午前に公開価格(1600円)を400円(25.00%)上回る2000円で初値を付け、終値は初値比247円(12.35%)安の1753円だった。