「悪書」受け付け40年、宝塚の「白ポスト」年内廃止…雑誌・DVD離れやゴミ捨てなどのマナー違反受け
4/10(水) 6:47配信

 露骨な性表現や残虐な暴力シーンなど、青少年の育成に悪影響を及ぼす可能性がある本や雑誌、DVDなどを回収する「白ポスト」について、兵庫県宝塚市教育委員会は、年内で廃止することを決めた。インターネットの影響で投入数が減少傾向にあり、40年以上の役目を終えることになった。

 白ポストは、宝塚市が1980年から「悪書追放運動」のひとつとして、駅構内や商業施設前に設置、現在は12か所にある。2023年度には、成人向けのDVDやビデオ、書籍計4532点を回収した。

 一方で、対象外の一般書籍やDVD、CDなど計346点に加え、マスクや空き缶などのゴミが入れられるなどし、マナー違反が目立っていたという。

 ネットの普及でこうした本や雑誌、DVDなどが減っているほか、白ポストの劣化も進んでいるとし、市教委は「社会情勢が変化しており、役割を終えつつある」と判断。6月以降、順次、廃止していくことにし、年内で終える。その後、白ポストを撤去する。



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