安奈・31歳・OL(仮名)

 その日、私はすごく不機嫌でした。というのも、不倫相手の誕生日を祝おうとレストランを予約していたのに、急にドタキャンされたからです。

 こんな悲しいことはありません。「妻とは別れる」と言いながら、肝心なときは必ず家族を選ぶんですから。私はこの悲しみを2人きりで残業していた部下の村山にぶつけました。

「ああっ、イライラする。悪いけど肩揉んで!」
「かしこまりました」

 誰もが「セクハラ」と言われる行為でも、彼だけは素直に従うんです。だから目をかけていたし、私の右腕みたいな存在でした。
 もちろん、彼は私が既婚者と交際していることも知っているので、つい

「これって、いけないことなのかな?」と聞いてみました。
「世間一般だと、そうかもしれません。だけど、縄文時代はおそらく一夫多妻。縄文人に不倫の概念がなかったなら、現代だって許されるはずです」 
「村山、ありがとう」

 誰からも気が強いと思われている私だけど、初めて不倫を擁護された喜びから、号泣して彼にすがりついていました。

「涙で頬を濡らすのは似合わない。それなら、パンツを濡らしてください」
「だったら、そうなるようにアクション起こして」

 迷いがあったのか、少しだけ沈黙が続いた後、彼は軽いキスをしました。次に舌を入れ、ディープキスをしたのは私のほう。もう身体に火がついてアソコが潤い、どうしようもない状態になっています。手を引いて来客用のソファーへ導くと、村山はパンツを脱いでウナギみたいに元気なペニスを見せつけました。

 しょっぱいペニスを自慢のフェラでしゃぶり、快感を高めたところで「挿れて」とお願いします。正常位で抱き合うと、彼はしっかり膣の角度を把握しながら一気に奥まで子宮を貫き…。

 かなり慣れているみたいで、ゆっくりとピストン運動しながらブラを外して胸をナマ揉みします。

「ああっ、ダメ…。私、すぐイクの…。許して!」

 強い上司から従順な女へ変化し、若い男の腕の中ですぐに果てました。このとき不倫相手が脳裏に浮かぶことはなく、愛し合うことに没頭していたんです。彼のおかげで、そろそろ未来のない不倫を卒業する時期なのかなと悟りました。

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