Xで不定期連載中の人気漫画「ちいかわ」は様々な企業とコラボしており、遂には海外とも連携するようになりました。しかし、その海外のコラボ先が一悶着起こしてしまったそうです。



問題のコラボ先は、中国の雑貨大手である名創優品(メイソウ)です。そこのコラボ担当者がにコラボグッズの紹介動画を投稿したのですが、毒舌キャラ気取りで登場人物たちを「藍色褲頭猫(青ズボン頭の猫)」「瘋狂怪叫兔(クレイジーな叫び声を上げるウサギ)」などと揶揄し、中でも「智障愛哭鼠(知的障害の泣き虫ネズミ)」は物議を醸しました。

知的障害を悪口として用いるのは「知的障害=悪い、劣っている」という価値観を晒すことと同義であり“お里の知れる”発言です。中国のSNSではトレンド1位になるほどの話題となり「自分でユーモアがあると思っていたのか」「ちゃんと紹介できないなら最初からコラボするな」と担当者への批判が噴出しました。メイソウ側もこれを重く受け止め、動画を削除したうえで担当者も解雇したそうです。

この一件は日本のSNSでも大きく取り沙汰されましたが、反応は結構違っています。露悪趣味が大好きなネット民のこと、X上では担当者を擁護する発言も少なくありませんでした。より過激な露悪ぶりに羨望の念を抱いたのでしょうか。

「どれも事実だろ」
「ワァ…ア…しか喋らないもんな」
「草むしり検定5級に落ち続けるような奴が知的障害じゃなかったら何だ」
「作者のナガノ先生なら喜んでくれたはず」
「この程度で解雇は大袈裟すぎる」
「日本人が躊躇していた一線を軽々と越えてきた」

中には中国人のモラルの問題として片付けようとする声もありましたが、先述のように中国国内でも大きな批判が上がっています。寧ろ海外の露悪事案を「言いにくい事をよく言ってくれた!」と激賞する日本のネット民の方がモラルに欠けているのではないでしょうか。ポリコレの対象外である知的障害にも目を光らせている分、中国の方が“進んでいる”とさえ思えてなりません。

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