「客が怖い……」と離職する若手多数! タクシーよりも深刻なバス運転士不足の理由

バスやタクシー運転士が不足しているという話題はよく聞いていると思う。しかし、
単に新規募集をかけても集まらないというだけではなく、離職者もけっして少なくない。

離職する理由はさまざまあるが、よくいわれるのが「稼ぎがよくない」ということ。
とくにバス運転士は、タクシー運転士とは異なり、「歩合給」というものが存在しないから
なおさらのようだ。

バスでも、とくに多くの乗客と日々接客する路線バスの運転士だと、仮に普通免許しか
もっていなかった人が、「養成運転士」として入社して大型二種免許を取得し、社内の
さまざまな研修を受けめでたく独り立ちするまでが順調でも、

いざひとりでバスに乗って営業運行した際に、乗客との対応が「怖くなった」として辞めて
しまうケースも目立っているという。

この「怖くなる」というのはストレートに、利用客との間で料金収受などで対応したり、
停留所及び周辺施設の問い合わせ、そしてクレーム対応することに対し「怖く」
なってしまうとのこと。

「怒鳴り散らすといった典型的なクレームもあるでしょうが、
たとえば前扉乗車(おもに均一料金区間)の路線で乗車してきた乗客が
『今日はずいぶんくるのが遅かったね』
などと嫌味をいわれることはしょっちゅうあるようです。

また、降車するときにはとくに高齢の乗客となりますが、停留所にバスが停車する前、
つまり走行中に降車扉まで車内移動しようと動き出すことも多く(車内転倒事故防止の
観点からもやめてもらうようにしている)、とにかく乗客が怖くなってしまうようです」(事情通)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/273e6352ae159a1de7c494672ab503baa04f9cdb?page=1