https://news.yahoo.co.jp/articles/7b7c76cc21d1328704fac00c543c5b6ba849c927

前編【入院8泊9日で「120万円」も 高額報酬で話題の「海外治験」は本当に安全なのか? 担当者が明かす日本人向け治験ならではの特殊事情】からのつづき

【写真を見る】施設は男女混合 「PCを持ち込んで仕事をする人が多い」

 円安と物価高で“海外治験”のボランティア報酬が高騰しているという。中には入院8泊9日で120万円の募集ケースもあるとか。実際に参加するのはどんな人たちなのか。現在進行形で海外治験ライフを実践中の男女2名に話を聞いた。

 (前後編の後編/前編の続き)

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一撃で報酬200万円ゲット
 まず取材に応じてくれたのは、イギリス在住の結城さん(30代女性/仮名)。職業は現地法人の営業職だ。日本にいる頃から治験の存在は知っていたそうだが、初めて海外治験に応募したのはワーキングホリデービザでイギリスに滞在していた2018年のことだった。

――なぜ不慣れな海外で治験を? 

「やはり報酬に惹かれてというのが1番の理由ですね。イギリスはワーホリのビザで2年間滞在できるのですが、私は観光がメインだったので、ワークというよりホリデーばっかり。すると当然、お金の不安が出てきますよね」