高級品のバーゲンに鼻がきく抜け目のない消費者にとって、日本はこの上ない買い物天国となっている。

急激な円安に加え、多くの高級ブランドが為替相場変動を反映する価格改定を行っていないため、高級品を割安に手に入れるまたとない機会が生じている。
例えば、東京ではタグ・ホイヤーの腕時計カレラ・クロノグラフが10%の免税で78万5000円(約5087ドル)で販売されており、ニューヨークでの6450ドルより1350ドル余り安い。

こうしたお得感が世界中から買い手を日本に引きつけており、高級品を転売して利益を得ようとするバイヤーもいる。また、新品だけでなく、高級ブランドの中古アパレルを扱う多くの店でも掘り出し物を見つけることができる。
100万人のフォロワーに金融の助言をすることで知られるインスタグラムのインフルエンサー、ミセス・ダウ・ジョーンズさんは、その方法についての動画まで投稿している。

日本製品を免税価格で買いあさる中国人ツアー客が訪れる街として銀座が知られたコロナ禍前に比べて、円は約45%下落している。最近では、銀座で英語やフランス語、スペイン語も耳にすることも多い。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-18/SC42MIDWLU6800