「低迷WOWOW」と「最高益スカパー」分かれた明暗 苦境の有料放送で契約件数はともに続落だが

■WOWOW・スカパーともに契約数は激減

 コロナ禍も後押しし、ネットフリックスやU-NEXTなど動画配信サービスが普及する中、WOWOWやスカパー! などの有料放送の契約件数は減少が続く。

 契約者の月額課金を主な収入源とする有料放送は、広告費を収益源とする地上波放送以上に、配信サービス台頭の煽りをもろに食らう。近年は有料放送から配信サービスへと会員が流出する事態が起きている。

 WOWOWやスカパー! も、「WOWOWオンデマンド」(月額2530円)などの独自の配信サービスをそれぞれ展開している。ただ、いずれも認知度向上に苦戦しているのが現状だ。有料放送の会員基盤がある中で、配信サービスの料金だけ安くすれば、単価の高い有料放送からの乗り換えリスクもあり、他の配信サービスに対して割高感も生まれてしまっている。

 これまでWOWOWやスカパー! の競争優位性を保ってきたのは、大型スポーツコンテンツだった。現在もWOWOWはサッカーUEFAチャンピオンズリーグなどを、スカパー! はプロ野球の公式戦全試合を放送している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cb320fcf703269a723311954781cdd6ce239dc7