福山城を宿泊施設として活用する「城泊」の予約受け付けが19日から始まる。1泊2食つき2人で132万円と高額だが、城主気分が味わえる入城体験や月見櫓(やぐら)での宿泊などが売り。7月1日の営業開始を前に、国内外の富裕層にアピールしていく。

 宿泊施設となる月見櫓の内部が、18日に報道陣に公開された。

 1階は主に食事をとる部屋で、幕末に藩主を務めた阿部正弘が老中だった際、幕府がペリー提督をもてなした宴席をイメージ。食事も当時の献立を地元福山の食材でアレンジしたものになるという。2階の和室にはベッドを二つ置いた。重要文化財「筋鉄(すじがね)御門」を開門しての入城体験や、湯殿に新設するサウナ形式の浴室なども楽しめる。能の鑑賞などオプションサービスも充実させる予定。

 予約は公式ホームページ(https://fukuyamacastle.com別ウインドウで開きます)か電話(0120・210・289)で受け付ける。1人13万2千円で追加も可能で、最大4人まで宿泊できる。事業主体のふくやま芸術文化財団は「福山城を広く発信する機会にしたい」としている。(矢代正晶)

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