《不思議なブーム》アラブで流行する日本食は「寿司」「ラーメン」だけではなく…その意外すぎる食べ物とは | 文春オンライン
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(前略

すでにある程度市民権を得ている寿司やラーメンについて取り上げるのではなく、ここで取り上げたいのは、本格的な日本式のパンです。いま、ドバイを中心に10店舗以上展開している「YAMANOTE ATELIER(以下「YAMANOTE」)」というパン屋は人気が高く、日本式パンの知名度が急上昇しています。人気メニューはチーズクリームデニッシュ、キャラクターをデザインした惣菜パンや焼きそばパンなどです。ちなみに焼きそばパンは「YAKISOBA PAN」というそのままの名前で販売されている。この商品、麺とパンという“炭水化物×炭水化物”という構造はハイカロリー大好きなアラブ人にも人気。焼きそばのソースの甘みには中東でよく収穫されるナツメヤシ(デーツ)が使われています。そのため中東の方々の舌に馴染みやすいという要因もあるかもしれません。また、これはヒットの直接的な原因ではないと思いますが、中東の人気アニメである『伊賀野カバ丸』の主人公、カバ丸の好物が焼きそばということもあり、現地の消費者に受け入れられる下地が整っていたのかもしれません。

この日本式パンですが1個200~450円、と価格設定としては同じ値段を出せばケバブを食べられる現地の物価から考えるとかなり割高かもしれません。にもかかわらず、人気メニューとして売れているわけですから、それだけ「日本のパンだから買う」という消費者が多いということです。日本でも外資のパン屋さんは少し高めの値段で売られているように、アラブにおける日本式パンも同じような立ち位置なのでしょう。遠くサウジアラビアからわざわざ美味しい「YAMANOTE」の食パンをお土産に買いに来るケースもあります。

(中略サーニー家の人もここ20年くらいのアニメはだいたい網羅しているほど観ていたので、3時間ぶっ続けでアニメについて語り合いました。私よりも少し上くらいの同世代だったこともあり、アニメ談義が白熱したのですが、そのなかでちょっとしたハプニングが起こりました。

『スレイヤーズ』という90年代のアニメ作品の話になると、私と王族の方とで『スレイヤーズ』の続編である『スレイヤーズNEXT』と『スレイヤーズTRY』のどちらが良い作品か、という議論が白熱し、お互いの服を摑み合いながら激論を交わすことになってしまったのです。私はNEXT派で、王族はTRY派。

私 「貴様! NEXTのゼルガディスのカッコ良さがなぜわからんのだ!」

王族 「なに! 貴様こそTRYのヴァルガーヴの良さがなぜわからん!」

と、お互いの推しを叫びながら取っ組み合いになり、これには秘書もボディガードも我々2人が何やら喧嘩していることはわかりますが、話している内容がまったくわからないので、我々が喧嘩しているところを止めにも入らず、「この人たちは何を争っているのだろう」とポカンと見つめていました。

(後略