■検挙が難しい急増する「触らない痴漢」

 そして、法律では規制しきれない「触らない痴漢」と呼ばれる新たな手口も、近年急増しているといいます。

村上警部補:
「今日は何の目的で?」
男:
「通勤」

村上警部補:
「正直に言ってください。きょうは逮捕とかじゃないけどその前にちょっと指導するということで」

この日、捜査員は60代の男のある行為を目撃していました。

男性捜査員:
「あんなにまだ隙間がある中で、いきなり女性の後ろくっついてね、気持ち悪いですよ」

男:
「はい」

男性捜査員:
「そういう相談もいっぱいあるんですよね」

男は車内には十分なスペースがあったにもかかわらず、優先席付近にいた若い女性のすぐ真後ろに、体をぴったり寄せていました。
そして追及する捜査員に、男が動機を口にしました。

男:
「においとか」

男性捜査員:
「においが好きなの?」

男:
「うん」
「女性の匂いを嗅ぎたかった」。法律では規制しきれない、“触らない痴漢”といわれる行為です。

“触らない痴漢”とは「わざと至近距離に近づいてにおいをかぐ」「首筋や耳などに息を吹きかける」「見知らぬ相手に、スマホのデータ共有機能でわいせつ画像を送り付ける」といった行為で、近年急増している、新たな痴漢の手口です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/00edc54e78f49f0484a36fa390794e5065e61003