処刑の機械化進む 古悪魔「手打ちの温かみが失われている」
https://evil-news.golog.jp/archives/411722.html

近年、魔界処刑業界における機械化は目を見張る進化を遂げている。
昔ながらの手作業での獄門は時間がかかるとして避けられ、代わりに台頭してきたのは電気椅子やチェーンソー、火炎放射器などの機械を用いた処刑である。当然、このような温もりの無い処刑法には市民感情も芳しくない。

しかし一方で魔界拘置場の収容率は常に100000000%を超えており、一日99999999999匹の魔族を処刑しなければパンクしてしまうために古い手法では間に合わなくなっているのも事実だ。



そうした厳しい現状の中で元・断罪者の大罰氏は取材に対し、「昔は一つ一つ刀で首を落としてたんだけど、今じゃみんな電動ギロチンだ。風情も何もあったもんじゃないよ(笑)」とやるせない心中を吐露した。

筆者は取材中、大罰氏の自宅で個人的に逮捕・処刑された死体を見せてもらえることになった。

コソ泥を働き首を刎ねられた雑魚だというがなるほど確かに、ギロチンには出せない艶やかな断面が見てとれた。

この職人芸を失ってはならない。振り返ってそう言いかけた筆者の首目掛けて刃が振り下ろされていたのは、言うまでもない。