92歳父の年金月23万円で食いつなぎ、薄暗い自室にひきこもる61歳兄…命綱の父が倒れ、兄が嗚咽ながら吐露した「衝撃事実」に妹絶句【9060問題の実態】(THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)) - Yahoo!ニュース
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92歳の父親の年金に頼って暮らしている61歳の息子
61歳のAさんは、郊外の一戸建てに92歳の父親と二人暮らしの男性です。一見、定年退職した男性が父親の面倒を見ながら暮らしているように思われますが、実はAさんは「ひきこもり」。92歳の父親の年金(月23万円程度)で食べさせてもらっているのは子どものAさんのほうなのです。

Aさんは夜中にコンビニに行ったり、数日に一度スーパーに買い物に行ったりすることはできるのですが、ほとんどを薄暗い自室で過ごしています。父親は歩くことはできるのですが、自分ひとりでの生活は難しく、デイサービスや訪問介護を利用しながら暮らしています。

父、倒れる
ある夏の暑い日、妹さんが実家を訪ねると父親が熱中症で倒れているのを発見します。あわてて救急車を呼び、結果命に影響はなかったのでよかったのですが、部屋にひきこもっていて父親の異変に気付かなかった兄にこのときばかりは妹さんも激怒しました。

「兄さんがしっかりしないから、お父さんが死んじゃったらどうするの!? お父さんに面倒みてもらってるんでしょ。なにやってるの!!」

すると、なにを言ってもいままで無表情だったAさんが突然泣き出しました。

「本当は僕もね。とても悲しいんだ。妻がいなくなったときも、お母さんが死んでしまったときも。あれからずっと心が苦しくて苦しくて仕方がないんだよ。でも、人の目が怖くて動くこともできない。お母さんもお父さんも優しかったし、自分で人生を終わりにすることもできない。僕はダメな人間なんだ」

Aさんは嗚咽しながらも続けます。

「僕は孤独死なんか怖くないと思っているんだ。食べるものがなくなってどうしようもなくなっても仕方がないと思っている。でもまだ食べられるんだ。仕事を辞めたあともお父さんが僕の将来を心配して国民年金の保険料を払い続けてくれたから、昔働いた厚生年金の分も合わせると月に10万円くらいにはなる。お父さんの生命保険もある。
僕は65歳を過ぎたあともまだまだ食べれるんだ。僕はどうしたらいいんだろう。どうすればいいと思う?」

Aさんの鬼気迫る告白に妹さんは固まってなにも言えなくなってしまいました。そして、両親ともAさんのこの苦しみを理解していたからなにも言わなかったのかな、と思いました。