テクノ界を牽引し続けるジェフ・ミルズの新作で日本のカルトスター、戸川純とのコラボが実現したワケ…「ともに60年代に生まれたことがすごく意味を持っている」(集英社オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7edc753ec9d7783d99586a4e0c0c35979aecd40f
(前略
──そうなってきますと、音源素材の問題も重要になりますね。デスクトップミュージックのアーティストですと、現在はPC内の「ソフト・シンセ」などのソフトを駆使して、音楽をつくっていきます。ジェフさんはどんな音源を使って音楽をつくられるんですか?
違う。僕はそもそもパソコンをスタジオに持ち込まないんですよ。で、例えば何の音から始めるかといえば、シンバルなんですよ! 僕はさまざまなシンバル音の中から自分の音楽をつくっていくことが多いんです。
──シンバル?
ハイハット、クラッシュ、ライドシンバルとか。そんなにたくさん持っているわけではないけど、いつも新しいシンバルサウンドを探しています。そして自分で叩いて録音します。いろいろな種類のシンバルで、さまざまな叩き方を試してみて、納得いくまで好きなイメージの音を追求していきます。
──僕の知る限りではクラブ音楽のミュージシャンは「キック=バスドラム」の音を中心に音像をつくっていく人が多いです。K-POPなどは、現在では世界をリードしたキックサウンドを持ってますし。
そうなんですか? K-POPのことはあまり詳しくなく……(笑)。確かにキックの音やリズムは心臓の鼓動と呼応していますし、クラブ音楽にとっては重要な要素ですね。
(後略