子どもが通う小学校では、国語でとても細かい漢字指導が行われています。厳しく採点され、子どもは学校に行くのを嫌がるほど。行き過ぎのように思います。 愛知県内の40代母親

 交流サイト(SNS)やブログでも、同じような保護者の戸惑いの声が上がっています。漢字の正誤の基準や指導の在り方などについて探ってみました。 (奥村圭吾)

正しく書くよう指導、間違いではないが…
 
「あまりに細かい採点。子どもの自尊心が傷つけられている」。ユースク取材班に情報を寄せた母親は、担任の厳しい漢字指導について不満を漏らす。
「はらいが甘い」「線が真っすぐじゃない」などの理由で、テストで「×」にされ続けた結果、子どもは体調不良を訴え、「学校に行きたくない」と言い始めた。
 
東京都内の40代女性も昨夏、「【驚愕(きょうがく)】小4漢字テストの結果。その採点厳しすぎませんか?」とブログで疑問を投げかけた。
 
ある日、当時小学4年の子どもが、漢字の50問テストの結果を半泣きで伝えてきた。何度もドリルを解いて挑み、100点満点が取れたと自信満々だったが、
結果は「38点」。その隣には「とめ・はね・はらいなどに気をつけて書こう」と赤字のメッセージが添えられていた。子どもは結果を受け取った翌日、初めて登校を拒否したという。
 
母親は「親が見ても不正解の理由が分からないものもあった。行き過ぎた指導で漢字嫌いになるのは、どうなのか」と投げかける。
 
では、漢字はどこまでどう教えるのが正しいのか。
 
文部科学省の担当者は「指導の根拠は『学習指導要領の解説』に書かれており、各都道府県教委の指導主事が集まる機会に周知している」と説明する。
 
この「解説」では、文化庁が2016年に出した「常用漢字表の字体・字形に関する指針」を引用。指針によると「字体」は骨組み、
実際に形に表されたものが「字形」で、字形は同じ文字として認識される範囲で「無数の形状」を持つと説明する。これを受けて解説では、正しい字体を前提とした上で、「柔軟に評価することが望ましい」としている。

(以下ソースに続く)
https://www.chunichi.co.jp/article/888004
https://static.chunichi.co.jp/image/article/size1/0/8/7/c/087cc3c781ee89df91332f9846d37022_2.jpg