変色した1枚の食パンが、小学1年の少女の探究心をかき立てた。

 表面の緑の点々。なんだろう。母親の可奈子さん(47)に見せると「カビが生えているから食べちゃだめ」。そう言えば、父親の幸義さん(50)も「お風呂はすぐカビが生える」と困り顔だった。

 鈴鹿山系の滋賀県多賀町で暮らし、自然や生き物が大好きな川村千歳(ちとせ)さん(8)。カビという「ふと現れ、不思議でやっかいな生き物」に俄然(がぜん)、興味が沸いた。昨年の夏休み、「カビ1」と題した自由研究に挑戦した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f0538c977d39325bd9d34216ad3b553cc5e639d1