’22年2月24日から始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻。発生から2年が経過するなか、ロシア義勇軍に加勢する唯一の日本人がいる。負傷療養のため、現在はモスクワに滞在する金子大作氏(49)がその人だ。かつては自営業者として車の修理をしていたという金子氏は、なぜ兵士に転身したのか。

「事業で成功を収めて、生活が豊かになっても幸せを感じなかった。そんな時、人は何のために生きるのか、生存本能とは何だろうと疑問が湧き、それを満たせる唯一の場所と考えたのが戦場でした」

日本の民間会社が運営する特殊作戦の訓練を受けた金子氏は、タイの軍隊で射撃インストラクターとなる。そして昨年8月、金子氏は志願兵としてロシアに渡航すると、ロシア国防省の4日間にわたる試験をクリア。数百人に一人しか採用されない狙撃兵に着任した。ロシアに加勢する理由を、金子氏はこう続ける。

「ロシアがウクライナ侵攻した最大の原因は、’14年の『マイダン革命』です。この革命以後、ロシアとウクライナの間では軍事衝突が続いていますが、ロシアと敵対している米国やNATOにも非があるなかで、一方的に悪とされているロシアの味方をしたいと思った」



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