MSXとは、1983年6月にアスキーとマイクロソフトが共同提唱した世界統一規格のもと、同年10月に発売が始まった家庭用パソコンの総称だ。

 家電メーカー各社なども巻き込んで様々なところから発売され、それぞれに多少の機能の違いはあったものの、統一規格のおかげでソフトウェアの動作においては完全な互換性が保たれていた。

 MSXは当初、マイクロソフト極東担当副社長だった西和彦氏と、松下電器社長の前田一泰氏が雑談のなかで構想したMNX(前田・西)規格から始まったといわれている。家電メーカーにコネクションのあった西氏により、結果として14社もの参入を得る。しかし、当初から新規参入をもくろんでいたメーカーにとってMNX規格は障害になるため、セガはSC-3000を、バンダイがRX-78、ソードがm5Proなどを先手を打つかたちで発売したという。

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/column/retrohard/1554301.html