もっとも、中国メディアによると、コロナ禍前の2019年時点で旅行者全体に占める外国人の割合は2%程度だった。北京駐在の旅行業界関係者は「大半の事業者にとって、外国人対応の強化は手間とコストがかかるだけでメリットが少ない」と指摘した。

 北京の飲食店経営者は「うちでは現金を使えないし、海外のカードを使えるようにする予定もない」と打ち明けた。「支付宝(アリペイ)」や「微信支付(ウィーチャットペイ)」といった中国独自のモバイル決済サービスは現在、海外カードとひも付けられるようになっており、「外国人もそれを使えば良い」と話す。

 先の関係者は「外国人の中国への旅行はどんどん難しくなっている」と語った。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2024042700357&g=int