大越:1970年の万博ってご存じないと思いますけど、1970年の万博、そして今度の万博ではどういうゴールを目指すのか。万博についてお考えをちょっとお聞きしたのですけれども。

吉村:1970年万博のときは「国威発揚型」だったと思います。でも、現代はやはり国威発揚型ではなくて「社会課題解決型」の万博を目指すべきだと思うんです。紛争もあり戦争もあり、地域によっては感染症があったり、衛生が不十分であったり、食糧の問題があったり。国によって命のテーマも少しずつ変わると思うんですけど、そういった世界の課題を1つのところに集めて6カ月間共存する、僕はそこにすごく大きな意味があると思っているんです。

大越:集う目的が一緒であれば、万博会場の中はカオスでかまわないわけですか?

吉村:カオスであっていいと思うんです。多様な価値観がそこにギュッと集まってくる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3bc4938a6b3c116766b80f0cc761a1599c0edbf4