「精神鑑定からやり直してほしい」“電磁波攻撃を受け”一家3人を殺害した男の手紙 記者との面会で「電磁波の存在、なぜ報じないの?」【後編】(あいテレビ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/00421e0eacc5e53b09cc3384f3cb473e18fdc723

(前略

過去、精神鑑定医などを勤めた経験も持つ精神分野の専門医が、既に精神鑑定が実施された上で一審判決が言い渡されていること、河野被告が控訴していることなどから、匿名を条件に「あくまで一般論である」ことを条件として、インタビューに応じてくれた。

「そもそも精神鑑定というのはまだまだ解明されていない分野で、判断が難しい。鑑定医の立場によっても判断は異なってしまう部分もある。本当に一概には言えないくらい、判断は難しい」

そう前置きをした上で、こう続けた。

「妄想型統合失調症ということでしたね。幻覚や妄想といったもの、これは誰にでも起こり得るもの。『4つの要素』というものがある。過去に名古屋大学が行った実験によると、不安、不眠、過労、孤立。これらが揃ったとき、誰にでも起こり得る」

その一方で、と話を続ける。

「幻覚や妄想が出たからといって、一概に統合失調症であるとは言い切れない。本人が持ち合わせている『性格』によるところも大きいのだ」

勤務態度は真面目だったという河野被告。それまでは順調に回っていた歯車が、何らかの拍子にずれてしまったのだろうか。

また、我々が、何らかの拍子に「妄想型統合失調症」を発症してしまう可能性はあるのだろうか。

「十分にありえる。普通に生活のできる『普通にいい人』であっても『4つの要素』が揃った時、何かのスイッチが入ってしまうことは考えられる」

「ただ、仮に発症してしまった場合であっても、本人はそのことになかなか気付くことができない。基本的に自覚が無いのだ」
「他人が、家族や身近な人が、異変に気付き、専門医のいる病院へ連れていった場合にようやく診断できて、発症していることに気付くことができるといったケースがほとんど」

(中略

「これもまた一般論という事になるが、妄想型統合失調症を発症する人は、どちらかというと『いい人』が多い。つまり、だまされやすい人の場合が多い。ただ怖いのは、その『真面目さ』が裏目に出てしまうこと、そして幻覚や妄想が出てしまった時の行動だ」

(後略