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竹中工務店の前12月期、営業益61%増…押し上げた要因

竹中工務店が28日発表した2023年12月期連結決算(非上場)は、売上高が前期比17・2%増の1兆6124億円、営業利益が同61・2%増の456億円と増収増益だった。建設資材価格の高止まりや労務単価の上昇などの影響を受けたものの、売り上げについては都市部での再開発案件などが寄与した。利益面では工事の利益の増加に加えて、退職給付会計における割引率見直しの影響が押し上げ要因となった。

建設事業の採算性を示す完成工事総利益率(単体)は6・5%と、前期に比べ0・2ポイント改善した。単体の建設受注高は1兆2435億円となり前年を17・3%上回った。首都圏を中心とする活発な大型再開発に加え、公共投資が底堅く推移したことなどが追い風となった。年間配当は60円(前期は60円)とした。

24年12月期は資材価格の高止まりや需給逼迫(ひっぱく)により建設コストが増加することなどを織り込み、減収減益を見込む。