太平洋戦争の資料を収集・保存している大分県宇佐市の市民団体「豊の国宇佐市塾」は12日、戦争末期の1945年に旧日本海軍の戦艦「大和」が米軍機から攻撃を受ける場面のカラー映像など、米国立公文書館から入手した米軍撮影の映像計17点(計8分28秒)を報道陣に公開した。同塾によると、大和のカラー映像はこれまで確認されておらず、初めて。映像は18日に宇佐市で催す「平和ウオーク」で一般公開する。

 同塾は米国立公文書館から入手した映像を独自に分析し、定期的に成果を報告している。今回公開した映像は2013~24年に入手。1945年に米軍が日本各地に空襲や攻撃を加えた映像で、いずれも米軍機搭載のガンカメラか、搭乗員の手持ちカメラで撮影された。

 45年3月19日午前8時15分ごろ、山口県岩国市沖で撮影されたカラー映像では航行中の戦艦大和が米軍の艦上爆撃機から攻撃を受け、回避しようとする様子が16秒にわたって記録されている。約4~5キロ離れた上空から撮影されたとみられ、大和の艦影は小さいが、同じ時間帯に撮られた別角度からの写真と照らし合わせるなどして大和と確認したという。

https://mainichi.jp/articles/20240512/k00/00m/040/192000c
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