被害者、元社員2人の捜査求める 旧ジャニーズ性加害問題
旧ジャニーズ事務所(SMILE―U、スマイルアップ)の性加害問題を巡り、被害者で元所属タレントの男性2人が16日、旧事務所の元社員2人による性加害の捜査を求める要望書を警視庁赤坂署に提出した。
要望書では①元社員の行為は刑事責任に問われる犯罪であり、今後も再犯の恐れがある②2人のうち昨年9月に退社した元社員には公訴時効にかからない事案が存在するであろうことは明白―などと記している。
要望したのは元ジャニーズJr.の長渡康二さん(40)と中村一也さん(36)。長渡さんは、同署側から「明確な被害者がいないと捜査できない」との回答があったと明かし、「スマイルアップは情報を提供してほしい」と訴えた。同社にも、元社員の情報を捜査機関に伝えることなどを求める要望書を送付済みという。
元社員2人の性加害については、今年3月に英BBC放送が公開したインタビュー動画でスマイルアップの東山紀之社長が認め、同社はその後「本事象を認識している」と公式サイトで公表した。
同社は16日、現時点で要望書を受け取っていないとした上で「被害者の方々からさまざまなご要望やご意見を頂戴しており、引き続き補償業務や心のケア、誹謗中傷問題に真摯に向き合ってまいります」とコメントした。(共同)
https://www.sanspo.com/article/20240516-I2RM4HW5P5PDZBWTFDEKUY43R4/