
能登地震5カ月、70代夫婦の車庫暮らし「こんな年でこんな目に…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/35d9f4aa43f94eaff67c7e3436abe50d95c6202a
長男夫婦と小学生の孫2人と計6人で同居していた自宅は、元日の能登半島地震で全壊した。
矢敷さんは前日の大みそかから脳梗塞(こうそく)で入院中だった。残る5人は人があふれているであろう避難所を避け、1週間ほど車中泊を続けた。
長男ら4人は「みなし仮設住宅」となる石川県南部のアパートに入居した。矢敷さんは1週間ほどで退院し、1月下旬、とよ子さんと一緒に、住むことのできない自宅に戻ってきた。
「こんな田舎の人間が、都会に行って転がっとれんて。退屈で。ここにおれば、うちのまわりの草刈りでも、何でもできる」
寒さに脅かされた季節は過ぎ、様子を見に来た看護師に最近、熱中症に注意するように言われた。脳梗塞の影響か、「疲れが早くて、前のようには動かれん」と言いながら、
板張りの壁をくりぬいて風が通る窓を作った。
倒壊した自宅の納屋部分に筋交いを入れ、なんとか住めないかと毎日少しずつ修繕を続ける。
生活を立て直すまで、せめて近くの仮設住宅に住めればと周囲は心配する。